[テキスト]「著作物の利用許諾、ネットで簡易に」 著作権保護期間延長派が計画
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0701/25/news121.html
音楽・文芸など17団体、著作権を集中管理
◆ポイント
著作権データベースを作成し誰でも利用できやすいようにする。
著作管理は各団体が別々にやる。(ITメディアの記事には載っていない)
利用が簡単になる(商業利用などの手続きが簡略化されるらしい。)
各団体はこちら→著作権管理団体・機関リスト
◆現状
著作権は親告によるもの。 JASRACはそれを代行しているため、著作権者からの親告が無くても著作権料金の申請ができる
漫画の著作権は出版社および漫画家がほぼすべて行っている。 コピー&貸与権は別。
アニメの著作権は、ほぼ発注元(TV局)に所属。
◆気になったところ
各団体のJASRAC化が心配。(利益配分の不透明、天下りの実施などいろいろ) また、JASRACに外注し一括管理などされたらたまったもんじゃない。
JASRACデーターベースないのかよ。←やってました 作品データベース検索サービス
◇同人誌
グレーゾーン(黙認&二次著作権で判断が難しいため)また訴えられるひとが主なユーザーであるため行われないことが多い。 ドラえもん最終回問題、ポケモン同人誌問題は異例といっていいと思う。
文化庁のコメント 同人誌生活文化総合研究所
「原作者と同人作家の間には、見て見ぬ振りという、“暗黙の了解”が存在するため、侵害しているとは断言できません。それゆえ、よほど悪質なものでない限り批判的な立場を取ることはありませんその理由として、同人誌のおかげで原作の知名度が上がることもあるし、また原作側で同人誌を訴えるなどすれば、原作のイメージが悪くなることさえあるからだという。」
私が記憶する限り、いわゆるまんが同人誌について、文化庁著作権課がコメントを出したことはおそらくこれがはじめてであり、しかも、実態をよく御存知でもあることがこの文章からは伺える。もちろん、著作権の侵害は親告罪であり、基本的に文化庁が侵害の有無を論じる立場にそもそもないわけだが、その前提があるにしても、このコメントが世に出たのは、この記事のライターの思惑を越えてはるかに重要な意味がある。
二次著作権についてはWIKIPEがわかりやすかった。
二次創作物 - Wikipedia
・ドラえもん最終回問題 事件田嶋安恵 - Wikipedia
・ポケモン同人誌著作権問題関連
・ポケモン同人誌事件
◇フィギュア
版権を取って販売している。 そのためヤフオクなどでの販売は疑問視される場合もある。
・ガレージキット(フィギュア)の場合
◇アニメ
TV局がほぼ持っている。
・アニメ界の「寅」が下請けビジネス変えた プロダクション・アイジー社長 石川 光久さん
これまで当然のように発注元に所属していた作品の著作権の一部を主張した。富士銀行(当時)と組み、その著作権を担保に融資を受ける仕組みを作りあげ、海外へも販路を広げるため米ロサンゼルスに子会社を作った。
◇関連記事
・「プリキュア」の収支も瞬時に把握 アニメコンテンツをERP管理 東映アニメーション
・TVドラマのネット配信における著作権使用料が決定
・今の著作権法の中身というのはいってみりゃ「ナベプロが決めたもの」
・ 世界に誇る日本のアニメとか持ち上げてるけどさぁ、広告代理店から来た4,000万が、どうしてTV局通すだけで800万になっちゃうんだよ
・〈企業レポート〉日本音楽著作権協会(ジャスラック)/使用料1000億円の巨大利権 音楽を食い物にする呆れた実態週刊ダイヤモンド 9/17号(ダイヤモンド社)2ページ目
・JASRAC株式会社ダイヤモンド社に対して訴訟提起(上記記事にたいして その後続報は無い)
・ CDが売れないのにJASRAC、過去最高の徴収額(ITmediaの記事)
・「補償金もDRMも必要ない」――音楽家 平沢進氏の提言
◆突っ込み
日本音楽作家団体協議会(JASRAC)の川口真理事長は「著作権が流通の邪魔になっている“悪者説”もあるが、経済的な合理性ばかりを見ていてよいのかな、と思う。作家のインセンティブや、創作物をみんながどう評価するかも考えるべき。私は世の中に音楽があふれてほしいし、そのために音楽著作権がしっかりする必要がある」とした。
お前が言うな