シュリンク(新刊本にかけられてるビニールカバー)の話

シュリンクとか - ロリータハッピーウィングな日々

http://d.hatena.ne.jp/banana-cat/20071210/1197295427

 理想的なのは、品揃えの良い書店が、一つの本に対してシュリンクをかけたバージョンとかけていないバージョンの両方を作って、店頭に並べることでしょう。しかし、そんなことは現実にはできません。書店の棚やストッカーにも限界がありますから、同じ本を二冊も三冊も抱えることはできないのです。お客様が店頭で手に取っている本が、その店の抱える唯一の在庫なんです。

それに、シュリンクをかけないと、マンガは売れなくなります。というのは、表紙買いしてしまった経験は誰にもあるでしょう。表紙買いで大当たりだった経験もあるでしょうし、がっかりしたこともあると思います。がっかりしたくないから、本の中身を読んでから買いたい、という気持ちはよく分かります。


 しかし、がっかりが減ってしまうと、本は売れなくなります。ありていにいえば、騙されてくれなければ売れない、という本があるのです。それは質が低いというよりも、えてしてマニアックすぎる本があるからです。

Forest Field シュリンクしてる時間を他に使ったほうが良いんじゃないか?

http://kom824.blog113.fc2.com/blog-entry-408.html

実際どうなんだろうか。
仮にシュリンクをして売上げがあがったとしても、
そのシュリンクした際のコストがどれくら掛かるのだろうか。

コミックにシュリンクをしないとどうなるか?(その1) - 本屋のほんね

http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20071219/p1

実際売上を比較してみたことのあるお店って、どれぐらいあるのでしょうか。実際実験したいと思ってもコミックは売上の額がでかいので、売上下がったら取り返しつかないし、というお店が多くて、実際の効果測定までしてるケースは少ないのではないでしょうか?

シュリンクに関する個人的意見 - 漫画は1日3〜4時間

http://d.hatena.ne.jp/nadegata/20071212/1197405801
漫画は1日3〜4時間さんによるまとめ。 

個人的に思う「書店にやって欲しいこと」をまとめてみました。

が面白い

シュリンクとか。 - 原野商法1997

http://d.hatena.ne.jp/yasudayasuhiro/20071220/p1

シュリンクのせいで立ち読みが出来なくなった。新規顧客が減るぜ」と90年代初頭に小林よしのりとか大塚英志も指摘していたような気がする。

・まとめ3


「立ち読みによって生まれるコスト(作業効率の低下+棚が荒れる)+本が汚れるデメリット」より「シュリンクのコスト+本がキレイなメリット(立ち読みできる環境が増えている中でのブックオフなどと差別化)」を本屋は選んでいるわけだ

シュリンクが無かった頃のこと - すきま産業振興組合

http://d.hatena.ne.jp/hiroC/20071221/p1

小学生の頃から、「読書部かお前は」と言われる程その本屋に通い詰めて立ち読みの限りを尽くしていた。


ひどいときは週5ぐらいで乗り込んだり、日曜に昼飯を挟んで半日居座ってたり。

自分と同じような人がいてちょっと安心。



 「本屋のほんね」さんの続きの話はすごく気になります。 ネトラジでもちょこっといいましたが、秋葉原の特殊な本屋さんではエロマンガの新刊をシュリンクなしで置いてます。 そこにはいつも人だかりで、ついつい俺も近寄ってしまい、予定外の本が増えるのはよくあることですw。 あれは売り上げがあがるからやっているのだと思うのですがどうなんだろう? 一般の本屋さんでエロ本でやるのは難しいので、それを何とか普通の本でやってくれたらいいなあと思っています。 できれば全冊ですが、リンク先を色々読んだら立ち読みとの勝負になってしまってきついようです。


 ラジオで話した立ち読みの話ですが、本は汚さないように綺麗に読んでました。 あと本を買う場合は必ずそこの本屋さんで買ってました。 今は昔の話です。


 いろんな方の話を見たのですが、自分としては新規顧客(特に子供)を漫画好きに育てるという気持ちが「シュリンクやめてくれ」には強いんですが、あまり言及してくれてなくてちょっと悲しい。 大言荘厳すぎるのかなあ。


関連
喪ゲ女: 店員さんってどう思うんですか?
http://mogeonna.seesaa.net/article/45778643.html


⊂⌒⊃。Д。)⊃カジ速≡≡≡⊂⌒つ゚Д゚)つFull Auto | 本屋店員ですが質問ありますか
http://www.kajisoku.com/archives/eid1418.html



 ついでに、夏に痕跡症候群さんが同人誌を出す→オンライン公開 というので書かせてもらった文章を載せておきます。 文句を言ってみるの文とたいした差は無いですが。

       文・・酔拳の王 だんげろうず


 出版不況が言われ始めて久しいですが、今の出版不況が起こり始めたのが1990年後半、平成2〜3年頃です。 平成六年に六百五十三万部を記録した週刊「少年ジャンプ」は、現在部数は半分以下の三百万部くらいです。


 大体この時期にバブルが崩壊し、ちょうど携帯電話やインターネットが出始め、娯楽が多様化されたためとも言われてますが、それだけでは無いと俺は思っています。
 この時期の少し前1990年ごろから本屋で漫画にビニールカバーをかけて、立ち読みを禁止した形で漫画単行本売る事が始まりました。これが現在の漫画不況を作り出していった最大の要因だと考えます。
 漫画のメインターゲットである小学生のお小遣いでは、買える漫画雑誌や単行本なんてたかが知れています。ならどうして漫画好きになるのか? 立ち読みを通して漫画好きになっていくのです。小学生のころは買えなくても、漫画好きにしておくことが出来れば、中学・高校へ進んだときに買います。


 それが今の状況では、読めるのはコンビ二にある雑誌だけ、雑誌で面白そうと思っても、小学生には読み直す場所が無い。 結局以前のストーリーがわからないから読まない、雑誌も目当てが連載中に新しい漫画がでて、それがヒットしていけばつながって行くのでしょうが、ヒット作が出る前に終わってしまえば当然読まなくなり、単行本を集めて終わりになってしまう。


 またアニメで注目されてもその本しか買わない。一種類の漫画を読むためだけに雑誌を買う人はあまりいないです。


 こうして徐々に漫画を読まなくなっていき、漫画離れのスパイラルが進行していきます。 少年ジャンプ→ヤングジャンプのように青年誌への以降がうまくいけばいいのですが、雑誌を読まないで有名な単行本だけ買うような状況では難しいでしょう。
これは妄言では無くて、1強2強だけが大ヒットし、それ以外が以前のように売れないという現在の状況が説明してくれていると思います。シュリンクでカバーをかけられていた世代が大きくなってメインターゲットになった現在、興味がなくなっていたというオチです。


 現在の出版不況を多様化のせいにするの仕方ないとは思いますが、そこから脱却しないと駄目でしょう。読者の側に立ち、本を売るという基本から考え直さないと、娯楽がたくさんある今、漫画誌はこのままどんどん衰退していくと思います。


 今の出版業界がやるべきことは、本屋に働きかけビニールカバーをはずし、新しい読者の導入=新しい漫画ファンの増量を図ることが必要だと思います。少子化の現在そこまでやらないと急激な衰退になるでしょう。スピリッツなどではネットで立ち読みといった方法が試されてますがいい試みだと思います。できれば小学生が読めるように配慮してほしいです。
作れば売れる時代はもう終わりました。
これからは育てて売る時代です。


なんか硬くて大げさな文章で読みにくいかとは思いますが、基本的に自分の思っていることです。