雑記

中国関連は、TVでもガンガン放送されて、皆が知っている事となったので、メインニュースのほうはちょっと置いといて自分の気になる脇とか固めていこうかなという気分になってます。


ちょっと話はずれるんですが 曽野綾子の本(狸の幸福・平成五年刊行)の中に中国のことを書いた面白い文章ががあったのでちょっと紹介。
黄昭堂氏の書いた滅亡へ直進する中国にという本に対する文章です。
 前略(意味は通るように抜粋しているつもりです・枠内はそのまま引用)

黄昭堂氏によると、中国は歴史始まって以来少しも変わらず中華思想を続けてきた、と言う。
 「彼ら(偉大なる歴代の指導者)の目的はただ一つ、それは強大な帝国を創り上げる事にあった。彼らには、中国は元来、世界に冠たる国であり、そして永遠にそうあり続けなければならないと言う共通の認識を持っている(中略)
 つまるところ民族の血とも言いうる”中華思想”の上に、共産主義という帽子が載っかったにすぎないのである」
 黄氏にとっても「天安門」で戦車に立ち向かった学生たちの姿は感動的だった。しかし黄氏は言う。もしあの学生たちが権力を握ったら、彼らもまた強力な中央集権国家を動かす事に狂奔することになるだろう。と。
 「不幸にして彼らの民主化運動は弾圧されたが、彼らはその失敗によって、さらなる過ちを犯さずに済んだ、という逆説的な考え方もできるのである」
 と黄氏は言い切る。
 中国人にとって「一番大切なのは自分であり、次に大事なのは家族、一族郎党、そしてわが地方という考え方をさせてきた。彼らは、けっして国家全体とその自由、あるいは国益について考えようとしない」
 と黄氏は書く。それはまるで私のことについて書かれているようではないか。私はせいぜい自分と家族だけ。一族郎党にさえ冷たいと思っていたので、こういう中国人像には親しみを覚える

 後略


親しみを感じるかどうかは置いといて、うわあ、なんかわかる。 国民性として国益についてはあまり考えないのに、中華思想が血となって受け継がれてるから、あんなへんてこりんな国家になるんだなあと思った。矛盾が成立してる感じっていうのかな。