オーケン事件は結局なんだったのか。

ナタリー - 大槻ケンヂがJASRAC「オーケン事件」の真相を語る
http://natalie.mu/news/show/id/11135
大槻ケンヂ本人がこの話について書いたというので、早速ぴあ買ってきて読んでみた。長いのかな? とおもっていたら、1ページのエッセイだったのでさくっと読めてしまいちょっと拍子抜けした。本文からの抜き出し部分は引用にしてあります。


エッセイの中で小室哲哉の話に触れて印税の話に移り、JASRACの話へと発展していく。オーケン事件には諸説あること、「ライブで言葉としていった」「エッセイで書いていた」「【オーケンの私は変な映画を見た!】と言う本にあったようだ」「楽曲は高円寺心中のようだ」「都市伝説ではないか」を並べ、その結論は

当事者たるオーケンから真相を告げるなら、おそらく後者である。都市伝説だと思う。


ボクは自作詞を著作に多数引用使用しているが。どころか自作詞を中心に集めた二冊の詩集も発売しているが、それらについてもJASRACから聴衆義務をうったえてきたと言う話は覚えが無い。「私は変な映画を見た!」にJASRACについてボヤいた記述はない。事件自体、ネットで初めて知った
(太字は引用表記とおり)

都市伝説だと思うとのこと。また、高円寺心中を引用した本の中で、自作詞以外で引用した詞についての日本著作権協会の許諾番号が勘違いされたのではないか。とも書かれてます。


なんで「だと思う」といわれると

ハッキリ「都市伝説だ!」と断言できないのは、ソースではないかと言われているぴあのエッセイ全てをチェックしたわけではなく、ライブのMCなんて記録もほとんど残っていないし、たえとえば「印税って間でけっこうもってかれんだ」みたいなぶっちゃけ話が過去にエッセイやMCであったとして、それが電報ゲームのように曲解・肥大していつの間にかオーケン事件に化けてしまった、ということはもしかしたらあるかもしれないけれど、どこまでをソースと呼ぶべきなのか、判断の基準が解らないからだ。

からだそうな。エッセイで書いていたら発掘部隊が発見していると思うので、本人が書いている「MCで言った事の伝言ゲーム」が強いんだろうけど、書き方があまりにあいまいで釈然としない。
関連した部分だけを載せてみましたが、全文読んでもやっぱりあいまい。 気になる人は買うか、エッセイなので立ち読みでもありかと。


JASRACの横暴伝説を「都市伝説」と否定している形になってはいるが、最後の一文

個人的に、JASRACに対する何らかの感情は現状では特に無いです。

がとってつけたように見えるのは、自分だけなんだろうか。


関連
□高円寺心中を引用した本
大槻ケンヂのお蔵出し―帰ってきたのほほんレア・トラックス (角川文庫) アマゾン


□「ライブでJASRACについて話をしていた」 と言う書き込み
ジャスラックに纏わる伝説で一番凄かったのがオーケン事件


□ソースはぴあのコラムではないか? 「変な映画を見た」ではないか? と言う書き込み
オーケンの話いろいろ


□上記エッセイが載っている「ぴあ」
ぴあ12月4日号